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私は平成2年より13年の間に、東京・神奈川・埼玉にて12のクリニックを開院し、1日の外来患者が2,000人を上回る医療グループを育てて参りました。しかし一方で、医療機関の経営者としては、医療費の高騰について多くの矛盾を感じ続けておりました。 平成9年以来、社会保険本人の自己負担率が1割から2割、2割から3割と引き上げられデフレが叫ばれて久しい日本で、医療費だけはこの8年で実に3倍となりました。さらに医療機関は患者本位の医療を標榜しつつも相変わらず患者さんから出来るだけ多く医療費をもらうことを考え、医療関係者の講習会では「○○をすれば取れる」「△△をもらうためには××しろ」など医療機関側の利益のみを追求している姿勢があることに変わりはありません。医療費が高いため、本来必要としている医療が継続して受けられず、その結果病院に行った時には既に病気が進行していたり、手遅れとなってしまっている場合もあります。真の意味で、患者本位の医療を行うなら、まず医療費を下げることから始まるのではないでしょうか。 少し余談となりますが、今から30年前コーヒーは喫茶店で飲むもので、当時は500円以上していました。さらに多くの利益を得るために喫茶店経営者は、コーヒーに食事を付けることを考え、すべての喫茶店が同じ経営方針で後に続くことを選択しました。そんな時代に突然、180円という安価でコーヒーを提供する店が現われ、国民に広く受け入れられた事は現在の盛況ぶりを見れば、明らかです。現代の医療機関の状況を見つめ直せば、30年前の喫茶店と非常に似ております。医療機関は必要以上の検査やサービスを提供し、より高い医療費を得ることを考え、小さいクリニックも大学病院と同じ医療を提供しようとしています。その結果、医療費は高くなり患者さんへの負担が増大しているのです。 現在の保険医療制度は複雑なため、保険診療なら日本全国何処へ行っても同じ値段だと思われがちですが実際には異なります。計算方法により1回の通院で1,000円以上違ってくる事もあり、毎月通院を必要としている慢性疾患をお持ちの方にとっては大きな負担となっております。こんな時代だからこそ、当時180円でコーヒーを提供したような店と同じ考えを持つクリニックが医療界にあっても良いのではないでしょうか。コーヒーショップを利用目的により使い分けているように、医療機関も高級ホテルのコーヒーショップ(大学病院など)とコーヒーショップチェーン(クリニック)のようにその役割と価格によって使い分けがされるべきです。 こういった動きは、欧米豪では既に10年以上前から始まっていますが、日本では全く取り組まれておりません。だからこそ私が日本で初めての試みとして率先して取り組むことを考え、新橋にて新しいクリニックを開院いたしました。1円でも安く医療費を下げ、且つ上質な医療を提供し続けることで、少しでも皆様のお役に立ちたいと思っております。 平成17年10月1日 |
診療科目:皮膚科・内科 他
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